書芸とは



書芸とは、伝統書道の枠組みに納まらぬ、より自由で創造的な 書芸術による表現世界を求める、

21世紀の新たな アートジャンルである。


『書芸とは』:http://sogen-arc.com/about/index.html


先のブログで、『書芸』というものの本質が、樹木が天に向かって自然に枝葉を伸ばしていくが如く、

人智や意図を超えたところで宇宙自然の摂理を感じながら線を描き出していくところにあることを

述べましたが、もう一つ、書芸の重要な本質について触れておきたいと思います。


書芸の本質は、生きた線にある。

人が生み出す生(き)の線は、その人の感情、心、魂、いのちの表れであり、この宇宙で唯一無二の線。

書芸はその線に着目し、根源とした芸術です。
 
 


実はこの世界に「線」というものは実在しません。
たとえば山の稜線は、実際に線があるわけではなく、山と空を隔てる部分を線として人間が感知するだけのこと。

見る方向が変われば稜線も変わります。


人間が何かを描く際には、漫画のように線描によって描き表すわけですが、同様に線自体があるわけではなく、

物と物との境目を線として人間が感じ取ったう上で、カタチとして描くことになります。


そのようにして描き出された漫画の線も、また絵画や書の線も、実は線ではなく、インク、絵の具、墨等と

紙を隔てるものの カタチが、線として認識されるわけです。
つまり、線とは概念であり、実在しないのです。


その実在しない、概念としての線を描き出す芸術が 『書芸』であり、その線によって描き出されるカタチは、

物の形を精緻に写し出したものではなく、人の心を通して 表された、物体から生命体に至るまでの

宇宙万物の象形 なのです。

 
 

たとえば、安土桃山時代時代の絵師・長谷川等伯の『国宝松林図屏風』なども、そういった意味では、

まさに『書芸』です。
この松林図は、松林を精緻に描写したものではなく、等伯自身の心象風景であり、その世界観が

個を超えて、宇宙自然の摂理に迫るものであるからこそ、普遍的な芸術性を有するまでのものになって
いると言えましょう。
そして『書芸』を通して求める境地もまた、まさにそこにあるのです。
 


長谷川等伯画『国宝松林図屏風』部分(Wikipediaより)

 

 
いささか難しい言い回しになりましたが、砕いて言うと、
書道を大相撲に例えるなら、書芸はジャンルを超えた総合 格闘技ということです。
書芸と書道はどう違うのか?という質問をよく受けますが、書芸と書道はまったく別物というわけではなく、

書芸は書道を内包します。
 

書芸には、アート書道、デザイン書道、古典書道、実用書道といった書道のあらゆるジャンルが含まれ、

また題材も、漢字、かな、言葉書き、絵文字、英文字、彩書、抽象アート等、自由。
用具用材も筆墨にかぎらず自由です。
 

要はこれまで述べたような書芸術の精神と本質を内包した表現であれば、すべてが『書芸』ということになります。
そして、『書芸』における究極の境地が、時代や文化の違いを越えて生き続ける、芸術としての表現世界である、

ということなのです。
 
 


ということで、書道に興味をお持ちの方は、伝統文化としての書道の伝承や実用にとどまらず、

ぜひ『書芸』を通して自身と向き合い、新たな芸術的価値を創造していく中で、国や文化の違いを越えた

交感の輪を広げていっていただけたらと願っています。



〜書芸術を通した解放と交感のアート空間〜

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